税理士の報酬料金をどのように設定するか

税理士を開業してから一番悩んでいることでもあります。
試行錯誤しながら報酬料金を決めていますが、クライアントが落ち着くまでは続きそうです。

売上に応じて設定

税理士事務所のホームページを見ていると、売上に応じて報酬料金を設定している事務所が一番多いと思います。
私も現在のホームページでは売上に応じて報酬料金を設定しています。
売上が大きいと確認する取引も多いという理由からです。
旧税理士報酬規程も取引金額によって決められていました。
また、応能負担という点からも理にかなっています。

でも、少し違和感があります。
売上は取引回数×取引金額で決まります。
取引回数が少なくても、一つ一つの取引金額が大きいと売上が大きくなります。
逆に、取引回数が多くても、一つ一つの取引金額が小さいと売上はそこまで行きませんが、確認すべき取引も多くなります。
扱う商品によって異なってきますが、小売りはどちらかというとそのような傾向にあります。

不動産仲介よりも不動産売買の方が売上が大きくなります。
また、不動産賃貸は毎月の取引がルーティンですので、ひと月を確認すれば事足ります。

ということで、売上一律ではなく、業種業態も加味しないといけないと思っています。

打合せ回数に応じて設定

打合せ回数だけで報酬料金を設定している税理士事務所は少ないと思います。
売上が大きいと全ての取引を確認することができず、クライアントの適正申告に繋がらない恐れがあります。
報酬料金をかなり上げる必要がありそうです。

時給1万円等、自分のコストだけを考えれば良いので、設定方法としては楽です。

売上と打合せ回数に応じて設定

打合せ回数も含めて設定している税理士事務所は、「売上に応じて設定」の次に多い気がします。

でも、料金体系が少し複雑になり、設定が複雑になります。

また、クライアントが打合せ回数を何回にしたらよいか迷う可能性もあります。

最低料金のみ掲載

「万円~」といった感じで、最低料金だけを掲載し、後は、個別に見積りますのでお問い合わせくださいというかたちです。

それ以下の低廉な価格で請け負わなくて済みます。
また、業種業態を考慮して報酬料金を提示することができます。

最低料金を掲載しているので、クライアントにこの最低料金になる可能性があるという安心感を与えることができますが、いくらになるかといった不安が残ります。

私の現在のホームページでは売上に応じて報酬料金を設定していますが、結局、クライアントの業種業態を考えて変えている部分もあるので、この最低料金による設定でも良いかと思っています。

表示させない

最低料金も掲載せず、個別に見積りますのでお問い合わせくださいというかたちです。

業種業態を考慮して報酬料金を提示することができます。
売上が小さい場合には、上記の最低料金を下回る価格でも見積ることができます。

報酬料金を一切表示させていないので、クライアントにはいくらになるかといった不安があります。

タイトルとURLをコピーしました