ひとり税理士にはメリットがありますが、一方で、デメリットもあります。
税務の相談もわからないことは自分で解決
税理士事務所や税理士法人に勤めてれば、わからないことを仲間に相談することができます。
ひとり税理士は自分で解決する必要があります。
私が質問されてわからかった場合に調べる方法としては、まずは、法令、通達、判例を当たります。
その後は、書籍を確認します。
最近では、丸善リサーチで書籍を横断的に検索することによって、効率的に解決できることもあります。
それでもわからない場合には、インターネット情報を調べたり、AIを活用したりします。
ただし、インターネット情報やAIは、裏付けられている情報が正しいかどうかを必ず確認し、根拠がなければ参考程度にとどめます。
それでもわからない場合には、国税OBの先輩に相談することもあります。
そして、回答が絶対ではない場合には、「~と考えます。」と回答するとともに、リスクがあればその説明も行います。
収入が安定するまでに時間がかかる
税理士事務所や税理士法人の組織に入ると最初から給与という安定した収入を得ることができます。
独立する際に前の税理士法人や税理士事務所からクライアントを貰えるのであれば、収入もある程度望めます。
ひとり税理士の中にはゼロベースで開業する人もいるでしょう。
私もその一人です。
ゼロベースで開業すると、収入の不安がありますが、何もかも新鮮で楽しいです。
自分が責任を負いますが、得られる収入もすべて自分のものです。
税理士報酬が安定するまでは時間がかかりますが、時間が経つに連れて、1年、2年と収入は確実に増えてくるはずです。
公私混同することになる
プライベートとの距離が近いので、どうしても仕事とプライベートの時間がごちゃごちゃになってしまいます。
ですので、自分の中である区切りをつけることも必要でしょう。
例えば、何時以降はクライアントに連絡しないようにするとか、何時以降は仕事をしないようにするとかです。
でも、仕事が結構楽しいので、楽しい場合には、そんな境界を作る必要がないのかもしれません。
逆に、プライベートと仕事ですぐ切り替えができるのがひとり税理士の良いところでもあります。
平日の昼間に好きなところに行けるのが何より素晴らしいことです。
寂しいときがある
ひとり税理士なので、たまにですが、家で仕事をしていると寂しいときがあります。
これまで国税という大きな組織に属していたからかもしれません。
ですので、営業も兼ねて、色んな友達や知人にできるだけ会うようにしています。
でも、間違いなく言えるのは、通勤の満員電車の時間や、組織での人間関係に悩む時間は、無駄な時間だと思っているので、寂しさ以上に戻りたくはありません。