国税組織は今日から新たな体制で仕事が始まります。
国税職員の人事異動
財務省、国税庁、国税局、税務署という大きな国税組織の中で異動します。
毎年、身上申告書と呼ばれる異動の希望調べを作成し提出します。
希望通りにいくことの方が珍しいです。
5万人の職員を抱える国税組織の人事を考えるのも大変ですので仕方ありません。
国税組織の人事異動の日は、毎年7月10日になります。
7月10日の午前中に辞令をもらって、午後には新しい部署に異動します。
転居を伴う異動の場合には、7月10日から赴任期間が設けられています。
国税組織では、会計年度、暦年以外にも、事務年度という年度が使われます。
7月1日~翌年の6月30日までを指します。
事務年度に合わせて仕事をすることになります。
国税職員の内示
以前は異動日の1週間前に内示によって異動先を知らされていたのですが、2週間前に変わりました。
内示を受けて、引継ぎが必要な場合には、異動までの間に事務の引継ぎを行います。
1週間前では異動までの引継ぎに時間がなく、行政文書の紛失に繋がるおそれがあるため、2週間前に伸ばしたと言われています。
でも、異動しない人にちって2週間という期間は長く感じられ、気が抜けます。
転居を伴う異動の場合には、内示よりも数ヶ月前に転居を伴っても大丈夫かと聞かされています。
毎年、内示の時期になると、他人の異動に興味を持つ異動に皆一喜一憂します。
国税職員の出世
国税庁では、国税専門官は、国家公務員Ⅰ種採用試験に合格した職員、いわゆるキャリアとと一緒に働きます。
国税庁の各課のトップである課長、人事権をもつ課長補佐は、そのキャリア組のポストです。
国税局の各部の部長、次長にもそのキャリア組のポストがあります。
国税専門官は、国家公務員Ⅱ種相当の国税専門官採用試験に合格した職員でありノンキャリです。
キャリアとノンキャリが一緒に働くと、ノンキャリがキャリアの顔色を伺うのは必然的なことです。
ましては、国税庁の各課ではそのキャリアが人事権をもっています。
国税庁のキャリア組の出身大学は別に東大というわけではありません。
国税専門官の出身大学とそれほど変わりません。
国家公務員Ⅰ種採用試験に合格したか、してないかだけの差です。
財務省の国家公務員Ⅰ種採用試験に合格したキャリア組の方が偉いと言われています。
国税組織で出世したいのであれば、国家公務員Ⅰ種採用試験に合格した方がいいです。
でも、国税専門官は税理士試験免除の特権が得られます。